ハート型の置物を持つ看護師

鬱状態

双極性障害の症状のうち、躁状態・軽躁状態と対をなしているのが鬱状態です。鬱状態の症状は、鬱病と同じようなものが現れますが、現れ方に違いがあります。双極性障害が発症すると、まず鬱状態になるケースが全体の3分の2を占めています。また、鬱状態の方が長く続くケースの方が多いといわれています。鬱状態には2種類の中核的な症状あります。なんでもないのにとにかく鬱陶しく、理由もなくイライラしたり落ち込んだりしてしまうのを「抑鬱気分」といい、何に対しても興味を持てなくなってしまう、あるいは何をしてもされても「嬉しい」「楽しい」と思えることがなくなるのを「興味・喜びの喪失」といいます。その他、食欲の減退や早朝に目が覚めてしまうこと、疲れが取れない、体重が減ったり増えたりする、やる気の喪失、自責の念、などが現れ、これらの症状が5つ以上、2週間以上続くと鬱状態だと診断されます。双極性障害にかかると、これら鬱状態と躁状態が繰り返し起こることが特徴ですが、切り替わるタイミングにも危険性が存在しています。たとえば躁状態から鬱状態へ切り替わると、躁状態だったときに起こした行動をかえりみて必要以上に落ち込んでしまい、ただの鬱状態よりもひどい落差が生まれることがあります。こうなると、自殺観念に突き動かされる危険性があり、実際、双極性障害の障害が出た患者は自殺率が高いといわれています。また、躁状態と鬱状態の両方の症状が混在して現れる「混在型」や、入れ替わるスパンが短くなってしまう「急速交代型」になってしまう場合もあり、そうなると特に危険です。